虫歯C2の痛みはどれくらい?進行度と治療法を徹底解説
虫歯はC0からC4まで進行度で分類されます。C2は「象牙質に達した虫歯」を指し、初期段階(C1)と比べて痛みが強くなり、日常生活でも違和感を覚えることが多いステージです。「痛みがあるけれど我慢できる」「時々しみる程度」と感じて放置してしまう方もいますが、C2の虫歯は放置するとC3(神経に到達)へと悪化する危険性があります。この記事では、虫歯C2の痛みの程度、症状、治療法について詳しく解説します。
虫歯C2とは?進行度の特徴
C2虫歯は、エナメル質の下にある象牙質にまで虫歯が進行した状態です。象牙質はエナメル質よりも柔らかく、虫歯菌の進行スピードが速いため、C2に入ると悪化のリスクが高まります。
C1では冷たいものや甘いものが少ししみる程度ですが、C2になると刺激がより強く神経に伝わりやすくなるため、痛みが出やすくなります。
C2の痛みはどれくらい?
C2虫歯の痛みは「軽度から中程度」といわれますが、具体的には以下のような症状が出ます。
- 冷たい飲み物やアイスで強くしみる
- 甘いものを食べるとキーンとした痛みが走る
- 歯ブラシの毛先が当たると痛い
- 痛みは一過性で、刺激がなくなると治まることが多い
つまり、C2の痛みは「一瞬ズキッとくるが長引かない」のが特徴です。ただし、進行が進むと痛みが長時間続いたり、夜間にまで響くようになります。
放置するとどうなる?
C2の虫歯を放置すると、以下のようなリスクがあります。
- 象牙質を越えてC3(神経まで到達)に進行する
- 強烈な痛みや夜眠れないほどの症状が出る
- 根管治療が必要になる
- 歯を大きく削ったり、場合によっては抜歯が必要になる
C2虫歯の治療方法
C2虫歯は、進行度に応じて次のような治療が行われます。
- 小さなC2の場合:虫歯部分を削り、コンポジットレジン(白い樹脂)を詰めて修復
- 中程度のC2の場合:削った部分にインレー(金属やセラミックの詰め物)を入れる
- 進行したC2の場合:神経に近い処置が必要となり、神経保護材を使った治療や根管治療に移行することもある
痛みを和らげるための応急処置
歯科医院に行くまでの間に痛みを和らげたい場合は、以下の応急処置が有効です。
- 冷たいものや甘いものを避ける
- 刺激の少ない食べ物を選ぶ
- 鎮痛剤を使用する(長期的な解決にはならない)
- 痛む歯で噛まないようにする
早期治療のメリット
C2の段階で治療すれば、比較的シンプルな処置で済むことが多く、歯を大きく削らずに残せる可能性が高まります。また、費用や通院回数も抑えられ、患者さんの負担が軽くなります。逆に放置してC3に進行すると、根管治療が必要となり、通院回数・費用・治療時間が大きく増えてしまいます。
CTA:▶ 「しみる」「一瞬ズキッと痛む」はC2のサイン。早めに歯科医院でチェックしましょう
まとめ
C2の虫歯は象牙質に進行した段階で、冷たいものや甘いものを食べたときに一瞬ズキッとした痛みを感じるのが特徴です。痛みは一過性で治まることが多いものの、放置すれば神経にまで進行し、強烈な痛みや大掛かりな治療が必要になります。C2の段階であれば、削って詰めるだけの比較的軽い処置で済むことが多いため、早期に歯科医院での治療を受けることが何より大切です。
記事監修 日吉ストーク歯科院長 中川翔太