虫歯C3の治療費はいくら?費用の内訳と相場を解説
虫歯がC3という段階まで進行した場合、「神経まで達している」「根管治療が必要になる」ことが多く、治療費も通常の虫歯治療より高くなります。しかし、実際にかかる費用は治療内容・被せ物の種類・自費治療か保険治療かなどによって大きく異なります。本記事では、C3虫歯にかかる治療費の目安、費用の内訳、保険診療と自費診療の違い、そして費用を抑えるポイントを解説していきます。
C3虫歯とは何か?治療が必要な状態
C3虫歯とは虫歯が象牙質を越えて歯髄(神経・血管が入っている部分)に到達した状態を指します。こうなると自然治癒は望めず、根管治療(神経を取り除き、根の中を清掃・消毒する処置)が必要になるケースが一般的です。治療回数も複数回となることが多く、それに応じて費用も増える傾向があります。
C3の治療費用の目安
下記は、C3虫歯を治療する際の費用の目安です。地域差や医院差、保険適用/自費診療の選択により変動します。
- 根管治療 + 被せ物含む総合費用:5,000円~12,000円程度(保険適用の一般的な目安)
- 一部の医院では、合計で1万円~1万5,000円ほどになるケースも報告あり
- 保険診療で根管治療の部分だけをみると、5,000円~8,000円程度という表記もある
- 被せ物(クラウンなど)のコストは別途:保険適用の被せ物だと4,000~6,500円程度が一例
- 自由診療(審美性、精密性を重視するもの)を選ぶと、根管治療+被せ物を含めて数万円~十万円以上になる可能性もある
これらを組み合わせると、C3の虫歯治療にかかる総額は通常「1万円強から数万円」の範囲と見ておくのが現実的です。
費用が変わる要素と内訳
C3治療の費用が変動する主な要素には以下があります:
- 根管治療(神経処置)
- 土台(コア)
- 被せ物(クラウン、キャップ)
- 診断・検査費用
- 通院回数・追加治療
- 自費診療と保険診療の選択
保険診療 vs 自費診療の違い
保険診療を選ぶ場合、国が定めた料金制度内での処置となるため、比較的コストを抑えられる反面、使用できる材料や処置の制約があります。
一方、自費診療を選択すると、審美性や耐久性、より精密な治療を期待できる材料や技術を使用できる反面、費用は大幅に上がる可能性があります。たとえば、精密根管治療や高品質クラウン(セラミック・ジルコニアなど)を併用するケースでは、数万円~十万円を超えることもあります。
費用を抑えるためのポイント
C3治療の費用をできるだけ抑えたいときは、次のようなポイントに注目するとよいでしょう:
- 早期受診
- 保険適用の範囲を活用
- 見積もり・相談
- 通院回数を減らす工夫
- メンテナンス重視
C3段階の虫歯は治療が不可欠。費用の不安がある方も、まずは無料相談・見積もりを受けてみてください
まとめ
C3虫歯の治療費は、根管治療・土台・被せ物・検査・通院回数などの要因により大きく変わります。保険診療の範囲では、根管治療と被せ物込みで1万円前後~数万円程度が一般的な目安ですが、より高品質な材料や技術を用いる自費診療を選べば、数万円~十万円を超えることもあります。費用を抑えるためには、早期受診や保険範囲内の選択、治療プランの把握が重要です。どの方法がベストかは、歯の状態と患者さんの希望によって異なるため、担当歯科医師と納得のいく相談をして決定しましょう。
記事監修 日吉ストーク歯科院長 中川翔太